2017.09.27 Wednesday 17:53
長旅をするにせよ、近所を散歩するにせよ、どこかに出掛けるという全行程のなかで、最も困難なことは何か、と問われたなら、私は「目的地の設定である」と答えるでしょう。特に、ちょっとした時間つぶしにそこらを自転車で走ってくるか、といったケースでは、「そこら」を決定するのに迷うことが多く、結局は「そこら」が決められずに、もう今日は家に居よう、といったグダグダな結果に終わってしまうこともしばしばです。
本アプリでは今バージョンにおいて、現在位置の周辺からランダムな座標を選んで、「そこら」として提案する機能が実装されました。非常に単純なしくみであるため、海のど真ん中や、未知無き山奥が目的地として提案されてしまうこともありますが、概ねその方向にぶらりと出掛けてみる、という程度の目的で使っていただければ良いのではないかと思っています。
細かな変更点
- 対応OSをiOS11以降に変更。
- クラスタリングの仕組みを、サードパーティー製からiOS純正のものに変更。
- 状況報告中にプローブピンを削除すると状況報告を中断。
- 経路探索のロジックを変更:ディスペリングモードで経路探索を行ったとき、プローブピンによって目的地が明示されていない場合は、現在のミニレクトで最も近いフォグを目的地とみなす。
- 乱数座標機能を追加
- プローブピンを削除すると経路も削除。routeToPinはprobePinへのルートと見なす。
- 緑ピンやhomePinへの経路探索を行った場合は、緑ピンやhomePinの位置にprobeを刺して、あたかもprobePinへの経路探索をしたかのようにする。
- 自動経路概観の発生条件に「プローブピンが存在すること」を追加。
- 進行方向が急激に変化している場合は、その情報に基づいて進行方向推定を行わないことにしてみた。
- フォグの初期化基準を変更。ミニレクト内の消去済みフォグ数が12以内の場合には、初期化可能とした。
- ディスペリングモード開始時に、現在地を含むミニレクトが探査済みであれば、地図の拡大を行わないことにした。
- 自動経路概観と自動ズームの発生条件に、バックグラウンドにいないこと、を追加。
- baseDirとadaptivehadingformaporientationerrorを毎回完全に更新するのではなくて、重みづき平均にしてみる
- 目的地提案機能を微調整(エラーが出た場合は中断ではなく、次の目的地のチェックに進む)。