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多人数の平均顔・少人数の平均顔
平均顔 | comments(0)

平均顔は、平均化する人数を増やせば増やすほど、ぼやけた画像になる傾向があります。
平均化した顔が共通して持っている特徴は維持されますが、細かい特徴はぼやけていきます。
場合によっては、単にぼやけているというよりも、絵画的な雰囲気の画像になっていくこともあります。


 

例えば上の作例は、女性21名の平均顔ですが、私には水彩画風の画像に見えます。面白い効果ですね。

これに対して、平均化する人数が少ないと、顔の細かい特徴もよく見えるので、写実的な平均顔となります。


 

上の画像は、女性2名の平均顔です。平均顔作成に必要な最少人数ですね。遠目に見れば、無加工の顔写真にも見えるかもしれません。ちなみに元になったのは、クロエ・グレース・モレッツとミランダ・カー。

  少人数の平均顔は、リアルで迫真性があるのですが、平均性という面では弱く、一般化して語ることが難しい平均顔です。あくまでも、平均化した特定の人達の平均顔であって、「10代白人女性の平均顔」とか「人気ファッションモデルの平均顔」といった一般化を行うのは無理があります。

  しかし、そういったことには関心がなくて、実在しない架空の人物の顔を、リアルに生成してみたい、といった場合には少人数の顔を平均化することをおすすめします。非常に画質の高い顔写真を使ったとして、せいぜい5名くらいが限度でしょうか。それ以上だと、いかにも作りものっぽい、平均顔っぽい雰囲気の画像になってしまうことが多いと思います。

  また、多人数の平均顔の場合、画質の良くない画像が多少混ざっていても、最終的な平均顔はそこそこに美しい顔となります。 しかし、少人数の平均顔の場合、それなりに画質の良い画像を使い、しかも平均化するそれぞれの顔がだいたい同じ向きを向いていて、表情もだいたい同じでないと、悲惨な結果になります。
 




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