2014.11.07 Friday 20:55
【追記 2017/10/30】本稿はずいぶんと古い記事で、一見失われてしまったかに思えたiPhoneのバックアップデータを手動で復元したエピソードを記しています。
今にして思えば、絶対に消えて欲しくないバックアップデータを、あらかじめ「アーカイブ」しておけばよかったのですが、当時はそのことを知りませんでした。iTunesの環境設定から「デバイス」を選んでバックアップのリストを表示させ、絶対に消えて欲しくないバックアップデータの上でコントロール+クリック。表示されるポップアウトから「アーカイブ」を選びます。
以下の記事は、このようなアーカイブの処置をとっておかなかった場合の参考になるかもしれません。
ーーーーー暗転ーーーーー
スリープボタンとタッチスクリーンに問題のあるiPhone5を修理に出すべく、データのバックアップを取っておいたのが午前11時23分。iPhone5をMacに接続し、iTunesから手動でバックアップを取りました。
データの保存場所はiCloudではなくMacのハードディスクです。その後、iPhone上のデータのリセットを行いました。これで、データはMacのハードディスクにのみ存在する状態となりました。
正規サービスプロバイダでの検証・修理の結果は、本体の交換となりました。どのみち古いiPhone5のデータはリセットしてしまっているので、これをMacのハードディスクから新しいiPhone5へとリストアする必要があります。
受領した新しいiPhone5にはiOS7がプリインストールされていましたが、古いiPhone5にはiOS8をインストールしていました。このような場合、新しいiPhoneのOSをiOS8にアップグレードしてからデータのリストアを行うのが良いという話を聞いていたので、そのようにするつもりで帰宅しました。
データの保存場所はiCloudではなくMacのハードディスクです。その後、iPhone上のデータのリセットを行いました。これで、データはMacのハードディスクにのみ存在する状態となりました。
正規サービスプロバイダでの検証・修理の結果は、本体の交換となりました。どのみち古いiPhone5のデータはリセットしてしまっているので、これをMacのハードディスクから新しいiPhone5へとリストアする必要があります。
受領した新しいiPhone5にはiOS7がプリインストールされていましたが、古いiPhone5にはiOS8をインストールしていました。このような場合、新しいiPhoneのOSをiOS8にアップグレードしてからデータのリストアを行うのが良いという話を聞いていたので、そのようにするつもりで帰宅しました。
新しいiPhone5をMacにつなぐと、iTunesで上の画像のような選択肢が表示されました。データのリストアは、新しいiPhone5をiOS8にアップグレードしてから行う予定ですから、「このバックアップから復元」を今は選択しません。
では、「新しいiPhoneとして設定」を選んで、iOS8にアップグレードしてから、改めて「このバックアップから復元」でしょうか。しかし、新しいiPhoneとして設定する過程であれやこれやの面倒な作業があると考えられ、どうせバックアップデータで後から上書きしてしまうのだから、それは面倒だと考えました。
そこで、iTunesでの操作ではなく、iPhone側を操作してiOS8にアップグレードすることにしました。WiFiへの接続が必要になりますから、設定アプリでWiFiのパスワードを入力。次に一般>ソフトウェア・アップデートと進んで、iOS8のインストールを開始しました。
ここまでは良かったのです。
iOS8のインストールには結構な時間がかかりそうでした。暇です。
そこで、iTunesでの操作ではなく、iPhone側を操作してiOS8にアップグレードすることにしました。WiFiへの接続が必要になりますから、設定アプリでWiFiのパスワードを入力。次に一般>ソフトウェア・アップデートと進んで、iOS8のインストールを開始しました。
ここまでは良かったのです。
iOS8のインストールには結構な時間がかかりそうでした。暇です。
暇でしたので、「新しいiPhoneとして設定」を選んだ場合、どんな設定作業を要求されることになっていたのか、ちょっと見てみたくなりました。なに、最初のいくつかの項目だけ確かめたら、途中でキャンセルしてしまえば何もしなかったのと同じことでしょう。
「新しいiPhoneとして設定」を選択。これを行ったのが19:44分。
これが大きな間違いでした。iTunes上部の進捗状況の表示を見ると、問答無用で新しいiPhone5との同期が始まっています。
猛烈に嫌な予感がして、キャンセルをしましたが、時既に遅し。iTunesの画面は通常の画面に変化しており、「バックアップを復元」ボタンが表示されています。そこを選択してみると、バックアップデータの時刻が19:44分になっていました。
前回のバックアップ:今日19:44
私が必要とする11:23のバックアップデータが表示されません。
これは取り返しの付かないことをしてしまったのかもしれない…と思ったのですが、データが残存している可能性を検討します。
iPhoneのバックアップデータは、Macのハードディスクの「ライブラリ>Application Support>MobileSynch>Backup」に保存されています。恐る恐るそこを覗いてみると、11:23の保存データが、19:44の保存データとともに存在していました。
※ライブラリを見るには、オプションキーを押しながらFinderの「移動」メニューを選択。
そこで、必要の無い、というか邪魔な19:44のデータをMobileSynchから移動(いきなりこれを削除してもよかったはずですが、とりあえずデスクトップに移動しただけ。後に削除)。私が求める11:23のデータのみが存在する状態にしてからiOS8にアップグレードされたiPhone5をiTunesに接続しました。
自分が使いたかったバックアップデータがそこに表示されています。「復元」ボタンを押し、新しいiPhoneにこれまでのデータが無事にリストアされました。
ゴルディアスの結び目(現Bucephalas)の旅の記録など、これが消えてしまったら「もう泣いちゃう」といったレベルの重要データについては、個別にバックアップをとってありました。それ以外については、万が一復元不能であれば、また一から構築しなおせば良いか、と覚悟しかけていたのですが、ともあれ解決策が見つかったのは幸いでした。