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ころが〜るのキャスターにはどんなタイヤが良いか?
自転車/Brompton/輪行 | comments(0)
キャスターのタイヤは、どのような素材であるべきなのか?先日行われた調査によれば、日頃からこの問題に頭を悩ませているという日本人は33%に上ることがわかった (N = 3)。

では、ミズタニ自転車のBrompton用輪行袋「ころが〜る」で用いるべきタイヤ素材は何が良いのであろうか?実際にころが〜るで採用されているキャスターは、ハンマーの420G-R 38mmで、タイヤ素材はゴムである。ハンマーからはこのキャスターと同規格でタイヤ素材のみが異なる製品がリリースされており、ウレタンタイヤの420G-UR 38mmや、ナイロンタイヤの420G-N 38mmがある。仮に、ころが〜るのキャスターをカスタムするとすれば、これら三つの製品のスペックを比較検討することになるであろう。

キャスター素材毎の特性については、ハンマーのウェブサイトで要約を読むことができる(リンク)が、こういった諸要因のうち、輪行袋ユーザーにとって気になるものは、
  • 弾性
  • 重量
の2項目程度ではなかろうか。

タイヤ弾性は、ゴムタイヤが最も高く、ナイロンタイヤが最も低い。ウレタンタイヤはその中間となる。弾性の低いナイロンタイヤでは、駅構内での転がし移動の際に、路面の凹凸に反応してジャゴジャゴジャゴジャゴというノイズが発生することになると予想され、振動による運搬物へのダメージも(相対的に)大きいと考えられる。

しかしながら、そもそも駅構内は騒音の激しい場所であり、キャスターが立てるノイズ程度で周囲の迷惑になるとは思われない。結局、ユーザーである我々自身がそのノイズを気にするかどうかという問題に帰着されるのであろう。また、ころが〜るでの運搬物というのは自転車という頑丈な物なのであるから、多少の振動でどうにかなってしまうとも思われない。とすれば、輪行袋用キャスターのタイヤの弾性は、その利便性の評価においてさほど重要な要因ではないのかもしれない。

一方で重量というのは、自転車のユーザーの頭を悩ませ続ける重要な要因である。特に、ころが〜るにあってはその重量が(否定的な意味で)注目されているように思われる。重量1.9kg。

ハンマーの製品情報ページには、キャスターの重量の情報が記載されていない。Amazonでゴムタイヤキャスター420G-R 38mmの販売ページ(リンク )を見ると、重量が86gとあり、手元の同製品をキッチン秤に載せると82gと表示された。こういった販売ページの記載がおおむね正しいと考えることにし、それらのページから得られた情報に基づき、ウレタンタイヤの420G-UR 38mmの重量は77g、ナイロンタイヤの420G-N 38mmの重量は74gと見なすことにする。

ころが〜るには4ヶのキャスターが用いられているので、ゴムタイヤだと合計344g、ウレタンタイヤだと308g、ナイロンタイヤだと296gとなる。

ゴムタイヤの状態を基準状態と考えることにすれば、ウレタンタイヤに交換することによって36g、ナイロンタイヤに交換することによって48gの軽量化が実現できることになる。

その程度の差だったらジャゴジャゴジャゴジャゴ言わないゴムタイヤが良いかな。安いし。と個人的には思うのである。
 




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