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ゴーディアンノットへの到達
Bucephalasとの旅 | comments(0)


今回の目的地であるゴーディアンノット(+35 0, +139 0)が、日本競輪学校の近くに存在していることは事前調査によって分かっていた。であるから、この看板が見えてきたときは終末努力の効果でペダルを踏む足に再び力が戻ってきたものであった。しかしながら、アプリがここで突然、
 

「電子支援を中断。」


とのアナウンス。これはデバイスがネットに繋がらなくなってしまったことを知らせる警告音声なのである。つまりは圏外。ゴーディアンノットへの初到達を目前にしたこのタイミングでなんと興ざめな!と思ったのも束の間、アプリから、
 

「電子支援を再開。」


のアナウンスが流れる。その後も安定してネットに接続することが可能で、地図更新、経路再探索などがいつも通りに行われたのであった(何だったの?)。

気を取り直してゴーディアンノットへと向かおうとすると、iPhoneの画面にバッテリー低下の警告メッセージ。低電力モードに設定するかどうかの選択肢が表示される。ゴーディアンノットへの初到達を目前にしたこのタイミングでなんと興ざめな!と思ったが、予備バッテリーは持ってきていたので、低電力モードにはせずに先へと進むことにしたのだった。

では今度こそ気を取り直してゴ…あれ?

路上に何かいると見えちゃう人っているじゃないですか。例えばみんなで石垣島観光していて、あー川平湾わーきれーゼッケーとか同行者が盛り上がっているのに「ちょっ!車すぐ停めて今側溝の中にセマルハコガメー!」とか言い出すような人。

このとき私に見えちゃったのはこのウラギンシジミ(雄)。アスファルトの路上にぽつんと止まっていてなんだかへろへろの状態。簡単に手のひらに乗ってしまう。石垣島旅行では空気読めずにすみませんでした。

さーウラギンシジミさんや、ここだと車に轢かれてしまうけえ、こっちで休んでいなせえ、と何故かマンガ日本昔話に出てくるおじいさんキャラ的なことをつぶやきながらシジミ移動ミッション遂行→完了。なんすか、次から次へと私の行く手を阻むプチイベントの数々は?天は我にゴーディアンへ行くなとおっしゃるか!?このまま行ってたらジャストタイミングで落石につぶされてたとか手負いのクマさんとばったり出会ったりして白い貝殻の小さなイヤリング拾ってもらったりする羽目になっていたとでも言うのか天よ!


などと一人ボケしつつ先へと進んでいると、いつの間にかゴーディアンノットに到達していたのであった。At last! である。地図上に表示されるアイコンが、通常のノットに到達した場合とは異なるものとなっているのが何とも喜ばしい。いつもなら「ノットをほどいた」と表現しているところであるが、ここでは「ゴーディアンノットを断ち切った!」と言ってみたい。

なお、ゴルディアスの結び目(アプリ)は、付近のノット上に自動的にピンを刺して表示するようになっていて、通常のノットではピンの色は緑である。しかしゴーディアンノットではなんとオレンジ色のピンが表示されるようだ。アプリを作った本人も忘れていました。


現地の様子である。ゴーディアンノットの中心点は前方の森の中であり、その半径50m円内に到達するには、この道の脇を流れている渓流へと向かって若干の藪漕ぎをする必要があった。この場所に到達できたことに対して個人的に盛り上がってはいるが、何か特別なものが存在するわけではない。そもそも、この場所を特殊な座標として認識できるのは、ゴルディアスの結び目のプレイヤーのみであるわけで、私自身はそれを、この遊びの参加者の特権のようなものだと思っているのである。
 




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