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ヴァラカからミズミーロへ
アンノッティングの愉しみ | comments(0)
藁科川沿いをBromptonで走る

ゴルディアスの結び目で実験中の道案内読み上げ機能が、「ヴァラカ中学西を右折」と繰り返し指示してくる。ヴァラカ中学西とは、ヴァラカ中学校の西側に存在する交差点なのだろうが、この静岡にあっては珍しい学校名と言えるのではなかろうか。おそらく通称はヴァラ中。

現地に着いて自分の勘違いに気づいた。iOSのAVSpeechSynthesizerが「藁科」を「ワラカ」と発音していて、それを私の脳が「ヴァラカ」へと変換していただけであった。やはり地名を読み上げさせるのは難しい。本来の読み方は「ワラシナ」である。

今回の目的は、安倍川の支流であるところの藁科川のそのまた支流である水見色川を遡上し、二つのノットをほどくことにあった。なお、出発時点で私は「水見色」の読みを「ミズミロ」だと思い込んでいたのであるが、後にこれが誤りであることが判明する。

Bromptonで水見色川を遡上する

ヴァラ中の西側で進路を北に取ると、水見色川を遡上するコースを進むことになる。静かで良いところである。


水見色の地図

谷の入り口付近にあるノットは既にほどいてある。ヤーコン畑のそばに存在するノットであったと記憶している。
今回は、川沿いをひたすら遡上していき、上流のノットを目指すことになる。また、途中に存在するノットへのルートがApple社の地図には表示されないが、航空写真にはノット直近に集落が写っており、実際には到達できる可能性が高い。




良い鐘。




良い橋。




航空写真に写っていた集落が見えてきた。手前の茶畑の向こうを水見色川が流れているが、周囲に橋は見当たらない。道はあるはずである。が、辺りを見回しても手がかりは得られなかった。




集落への道は教えてくれない。




Apple社の地図には無い分岐路を見つけたので進んでみる。




曰くありげな瞽女(ごぜ)の森の表示。




曰くありげな「奥の沢の賢念坊(けねんぼう)」の表示。この地には様々な民話が伝えられており、これらの表示はそれらの民話にちなんだものであった。




茶畑に囲まれたノットに到達できた。道が表示されていないが、実際には移動痕の通りに道が存在している。茶畑の中に突っ込んでいった訳では無い。




ノットをほどくことができたので、この集落を離脱し先を目指したい。が、少々疲れてきたこともあり、小休止していくことにした。といっても、この日陰で座り込む、という意味では無く。


水見色きらく市

集落への分岐路に戻り、水見色川沿いの道路をほんのわずか進んだだけで「水見色きらく市」に到達できたのはありがたかった。




屋外にも「山の駅」と表示された休憩所があり、眼下に水見色川を眺めながら休むことができたが、要するにここは喫煙所なのであった。受動喫煙症の私は足早に店内へ避難する。




店内では軽食を取ることもできたが、私は迷わずこんにゃくの唐揚げを選択。珍味であり、美味であった。事前情報が与えられていなければ、肉の唐揚げだと勘違いしたかもしれない。駄菓子屋のお菓子の様に店頭に並べられているので基本的には冷えているのだが、このときは揚げ直しをしていただけた。一本76円。

こんにゃくの唐揚げが大層気に入ったので、家人への土産に何本か追加購入することにした。そして、その支払いの際に気になっていたことを店員さんに尋ねてみることにした。なぜ「水見色」と書いて「ミズミロ」と読むのか?なぜ「イ」を抜かして読ませているのか?

「この辺りの地名はミズミロと読むようですが、どうして水見色と書」
店員さん「ミズミイロです」

一瞬で決着がついた。

地元の方がそのように言うのであるから、私が参照したソースが誤情報を含んでいた、と解釈するのが自然なのであろう。付加情報として、地元の人々は「ミズミーロ」のように発音するとも聞いた。とすれば、耳で「ミズミーロ」の音を聞いた非地元民が、後に長音記号を省略して「ミズミロ」と表記した、というのはいかにもありそうな話である。いずれにせよ、地元の人々が「ミズミイロ」を意識しつつ「ミズミーロ」と発音しているのだとすれば、やはりそれは「ミズミイロ」なのである。




きらく市を発ち、更に上流へと向かう。水見色川が次第に細くなっていくが、この辺りは細流が入り組んでいるので、これが水見色川なのか、それとも支流の一つだったのか、確信が持てない。




水見色川沿いの道路は勾配が比較的緩やかで、ブロンプトンでも無理なく登ってくることができる。しかし最後の最後に急勾配に悩まされることになった。ノットに到達である。




という水見色への旅であった。




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