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ギシギシ妖精を探して:放置すること
自転車/Brompton/輪行 | comments(2)

ブロンプトンの異音発生が解消された。

特に何かを行った訳ではない。異音の原因をリアフレームクリップに帰属するのが間違いだと判明した後(ギシギシ妖精を探して:リアフレームクリップ)、乗車せずに数日放置していたのみである。改めてサドルに跨がり、ペダルを踏み込んでみると、ギシギシ音を全く聞くことなく3km程走行することができたのであった。

しかし3kmを過ぎた辺りから再びギシギシ音が発生し始める。ペダルに負荷をかけたときに音が発生するのであるが、負荷と言っても大したことはない。ギアを最も低くした状態で、停止状態から移動を開始する、その最初の一漕ぎの「負荷」が、ギシギシ音を発生させるのに十分なのである。

ギシギシ妖精のこういった気まぐれな振る舞いは私を大いに憂鬱にさせる。何もせず、ただ放置していただけでギシギシ音が解消するということは、そもそも明確な原因部位などというものは存在しないのではないか?明確な原因部位が存在しないのであれば、何らかの対策を試みたとしても、それらは結局無為に終わることになりそうである。憂鬱にならざるを得ない。

もしかするとギシギシ妖精の正体は、ブロンプトンのあらゆるパーツが関与して生じる創発現象なのかもしれない。だとすれば、ギシギシ妖精から解放されるための方法は二つしか思いつかない。一つは、ブロンプトンを丸ごと新車で置き換えること。もう一つは、ブロンプトンに乗らないこと。

しかしここでネガティブな妄想を停止して、少し前向きに考えてみることにしたい。

思い返してみると、数日放置の後にギシギシ音が解消され、しばらく走行した後に再発する、というのは繰り返されてきたパターンなのであった。先日の焼津でのノット巡りの旅(2016年ほどき初め)においても、焼津駅を出発してからしばらくは快適な状態で走行できていたが、数キロを走行した後にギシギシ音に悩まされることになった。そして、この焼津での旅の直前数日間は、ブロンプトンに乗っていなかった(と記憶している)。

このパターンの存在は、ブロンプトンの放置状態の中に、問題解決の鍵が隠されていることを示唆してはいないだろうか?

私の場合、ブロンプトンの放置状態とは、折り畳んだ状態で保管することを意味する。折り畳んだブロンプトンが、巡航モードとどのように異なっているかと言えば、
  • メインフレームとハンドルのヒンジが折れ曲がっている
  • リアフレームヒンジが折れ曲がっている
  • サスペンションブロックがメインフレームから分離する
  • テンショナーの状態が変わる
という四つがまず挙げられる。

ギシギシ妖精の正体が、ブロンプトン全体が生じさせているホリスティックな現象であるならば、これら特定の部位に原因を帰属させようとする思考自体が無意味なのであるが、他にできることもないので一応考えを巡らせてみる。

まず、メインフレームとハンドルのヒンジについては、直接的な関連はなさそうである。なぜならば、これらの部位は乗車時に、私の前下方に存在することになるが、ギシギシ音が聞こえてくるのは後下方だからである。

次に、サスペンションブロックがメインフレームから分離するという点については、リアフレームクリップがギシギシ音に関与していないことが判明しているので、やはり直接的な関連はなさそうである。

そして、残った二つの部位、リアフレームヒンジとテンショナーについては、現時点では未検討である。もしかすると、これらの部位に何らかの対策を施せば、ギシギシ妖精を駆逐することができるかもしれない。

とりあえず油でも注してみようか?




コメント
from: 瀬山 (p < .05)   2016/02/18 9:09 PM
2009_M6R_Redさん、ありがとうございます。
そういう逸話的情報の蓄積が後々頼りになると思っています。

私の場合、リアフレームヒンジへの大量注油をして以降、再発を免れているのですが、またギシギシ言い始めたときには、クランクボルトが検討候補に加わりそうです。

ギシギシの原因になりそうな箇所が多すぎて困りますね。
from: 2009_M6R_Red   2016/02/18 7:45 PM
はじめまして、通りがかりのM6Rユーザーです。
表題のギシギシ音、私にも心当たりがあり、それはクランクギアを44Tに変えた時に起こりました。
クランクのボルトを増し締めすることで解消しましたので、もし該当するようでしたらお試し下さい。