blogTitle.png
p < .05 公式ブログ
女性から男性へのデフォルト目線は非エロ:今日の平均顔 (62)
今日の平均顔 | comments(0)
平均顔 average face
男性顔を女性的な雰囲気にすると魅力度が上がる、という現象を正面顔でも試してみた。といっても、元になった研究では「今日の平均顔 (61)」のような斜め向き流し目の顔ではなく、正面顔を使って実験が行われていたのである。

まあそれはさておき、上の作例の左側が、男性の顔写真9枚を平均した状態である。そこに10枚目の写真として、女性の顔写真を追加したのが右側のもの。微妙な違いしか現れなかったが、果たしてどちらが魅力的に感じられるであろうか?右側の方が若干魅力的に感じられるのであれば、元の研究で報告されている効果が再現されたことになる。

顔の魅力度を評価するとき、どういう前提で評価するかによって、結果が変わってくることがある。例えば、ある研究では男性の顔写真を25枚用意して、女性被験者に魅力度ランキングをつけてもらった。このとき、デートの相手としてどうか、という前提でのランキングと、一緒に仕事をする同僚としてどうか、という前提でのランキングをつけてもらったころ、25人の男性写真の序列は異なるものになったという。「あの人は優秀かもしれないけれど、お付き合いするとなるとちょっとぉ〜」といったよくある評価の揺らぎであると解釈できる。

ちなみに、デートの相手としてどうかというのは性的な魅力を評価していることを意味していて、一緒に仕事をする相手として見たときどうかというのは非性的な魅力を評価していることになる。

そして、同じ25枚の顔写真を別の女性被験者に見てもらって、もう一度ランキングをつけてもらった。今度は、前提条件は一切指定せず、とにかく魅力度を評価してランキングをつけてほしい、とだけ依頼する。

その結果得られたランキングがどんなものであったかというと、最初の被験者が評価した非性的魅力ランキング(仕事の同僚として見たときのランキング)と良く似たものとなったという。

この実験結果が何を意味しているかと言えば、女性に男性の顔写真を見せ、特に前提条件をつけずに「この人ってどう?」と尋ねると、デフォルトとして非性的な側面に注目して魅力度を評価するということである。

女性性の強調が男性の外見的魅力を高めることになった、という研究報告に話を戻す。この研究では、顔の魅力を評価する際に、「デートの相手としてどうか」といった前提条件は被験者に指示していなかった。そのような状況では、被験者は男性顔写真の非性的な側面により注目すると考えられる。であるならば、性的な魅力をムンムンにアピールするマッチョな男性顔よりも、よりさっぱりした感じの、女性的な顔の方に向かって魅力度のピークがシフトする、というのはありそうな話である。

ただし、大元の研究の被験者は、女性だけではなく男性も含まれていた。そして、前提条件が指示されていない場合に、男性被験者が、男性顔写真の性的な側面と非性的な側面のどちらにより注目するのか、については分かっていないのがちょっと面倒くさいところである。ただ、どのような前提条件が指示されようが、男性被験者が男性顔写真の性的な側面に注目して魅力度を判断するというのは非常に困難だろうとは想像できる(よねえ)。




コメント