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今日の平均顔 (64)
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猫の平均顔 average face of cats

平均顔の魅力度が比較的高いものとなることを「良き遺伝子仮説」で説明しようとすると、説明可能な範囲がはっきりと限定されることになる。平均顔は人間のものでなければならないし、観察者にとっての異性の平均顔でなければならない。


猫の平均顔 average face of cats

ところが、平均性が魅力度に与える効果というのは、かなり広い範囲にわたって生じるようである。例えば、魚の画像をモーフィングして「平均魚」を合成すると、素材として使った魚よりも魅力的な魚ができあがる。同じことが、鳥の画像を使った場合にもなりたつ。ここで例として挙げているのは猫の平均顔であるが、おそらく同様の効果が生じているのだろう。

魚も、鳥も、猫も、いずれも人間ではないので、平均性を高めることが魅力度の向上に繋がることを、良き遺伝子仮説で説明することは難しい。良き遺伝子仮説による説明とは、良き繁殖のパートナーを求める傾向との関連での説明であるから、人間の繁殖相手とはなり得ない魚や鳥や猫で同じ現象が生じてしまうのはちょっと都合が悪いのである。

更に言えば、自動車や腕時計の画像を使った場合にも、平均自動車や平均腕時計の魅力度がそこそこ高いものとなることが分かっている。そもそも生き物ですらないものの魅力にも、平均性は関与している。


猫の平均顔 average face of cats

ある研究グループは、見た目の魅力度を十把一絡げに扱うのでは無く、少なくとも「性的魅力」と「非性的魅力」くらいには分けて考えるべきではないか、と提案している。そして、人間の繁殖と無関係なものでも、平均性が魅力度を向上させうるという事実から、平均性は非性的な魅力に関連しているのではないか、とも述べている。ちなみに、良き遺伝子仮説が対象としている魅力というのは性的な魅力のことで、デザインの美しさであるとか機能美、性別を超えたカリスマ性などが、非性的魅力に分類される。

と、その研究グループが言っているよ、ということなのだけれど。
 
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