2014.11.12 Wednesday 11:20
[眉毛も綺麗に平均するには?]
平均顔合成ツールが採用している顔の構造には、眉毛が含まれていません。 そのため、作成される平均顔は、眉毛部分がぼやけ易くなっています。 しかし、マーカーの配置方法を一工夫することで、眉毛の特徴を捉えることが可能となります。 そのための手順を以下に示します。[下描きモード]
まず、下描きモードで、左右の目の瞳孔位置にマーカーを配置します。[詳細モード]
※最新バージョンでは、顔の輪郭にも追加マーカーが表示されます。詳細モードに移行すると、それぞれの目の周りに四つのマーカーが出現します。 上の図では、それぞれのマーカーにA, B, C, Dおよびa, b, c, dという記号を割り振っています。 眉毛の特徴を捉える必要が無い場合は、マーカーの配置は上の図のようになるでしょう。
[眼の輪郭用のマーカーを眉毛に配置]
眉毛の特徴を捉えたい場合は、マーカーを上の図のように配置します。 目と眉毛を含む領域全体を一つの「目」と見なして、4つのマーカーで取り囲むということです。 上の図の例では、マーカーCとcを眉尻に配置していますが、眉山の位置を捕捉することができていません。[仕上げモード]
仕上げモードに移行すると、目の周りに更に追加のマーカーが出現します。 Eとeは、眉山の位置を捕捉するためのマーカーです。 また、Fとfは目の下側の輪郭を捉えるためのものですが、黒目の下端に配置するのも良い方法です。なお、仕上げモードでは、追加マーカーが顔の輪郭部分にも出現します。
※現在のバージョンでは、詳細モードでも顔の輪郭に追加マーカーが表示されます。
[アドバイス]
この方法を使う場合は、平均化する全ての顔写真で、同じ原則に基づいてマーカーを配置する必要がありますのでご注意ください。例えば、ある顔ではマーカーを目の輪郭にしか配置していないのに、別の顔では眉毛にも配置している、といったことをすると、奇妙な顔ができあがってしまいます。どちらかに統一してください。
この方法によって眉毛の特徴を精細に捉えることが可能となりますが、その分だけ目の上側の輪郭が捉えづらくなってしまうという短所があります。瞳孔部分に配置するマーカーを、瞳孔のすぐ上のまつげの辺りに配置するなどの工夫で、目の輪郭をより明瞭に捉えることができる場合もあります。
平均化する顔写真の多くが、前髪によって眉毛が隠されてしまっているような場合には、無理をして仕上げモードを使用せず、詳細モードで眼の輪郭形状を捕捉する方が、美しい平均顔を作りやすいと思います。