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攻殻機動隊のピピピみたいな演出
Bucephalasの考察 | comments(0)


劇場版攻殻機動隊(第一作)の中に、カーナビで経路探索を行う場面がある。追跡中の車両に追いつくための経路の候補が「ピピピピ」という効果音と共に次々と画面に表示されていき、最終的に最適解が導出される、という様子が描写されている。

現実に存在する経路探索アルゴリズムでさえ、よほど特殊な条件でないかぎり、ほぼ一瞬で最適解が求められるのだから、現代よりも進んだ技術を使っているはずの攻殻世界で「ピピピ」などとのんびりやっているというのは不自然だと感じる。しかしそれは、コンピュータが必死で最適経路を計算していますよ、ということを表現するための手法なのだろうとも思える。

実利的なナビゲーションシステムでは、映像作品とは違って「ピピピ」な演出は不要かもしれない。ではゴルディアスの結び目の様な娯楽目的のアプリではどうかというと、「ピピピ」をあえて表現することでユーザーエクスペリエンスの向上に繋がる可能性がある。

残念ながら、ゴルディアスの結び目で採用しているアップル社のcalculateDirectionsWithCompletionHandlerという仕組みは非常に優秀で、ほとんどの場合に経路が一瞬で得られてしまうため、ピピピな演出はできない。しかし、ほどけていない近場のノットを探し出す「目的地提案機能」には「ピピピ」な演出を行う余地がありそうである。

バージョン4.1までは、アプリが提案する目的地と、そこへの経路だけが表示される仕様となっていた。そこに攻殻機動隊にあったような演出を加えてみたのが、冒頭の動画である。本稿でさんざん「ピピピ」な演出と書いておきながら、実際には「ピピピ」な効果音は使っておらず、最終結論が得られるまでの暫定的な経路が画面に次々と表示されていく、という点を真似ている。「必死で最適経路を計算していますよ」という感じが出せたと思うのだがどうだろうか?