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Minoura SLMV-1と加茂屋Tactを比較する
自転車/Brompton/輪行 | comments(0)
Kamoya Tact, Minoura SLMV-1 , Brompton
MinouraのSLMV-1をBromptonに装着する作業が終わったとき、私の目の前には二つのスタンドが装着された異形のブロンプトンが出現した。もちろん、以前から装着してあった加茂屋Tactは取り外すことになるのであるが、この異形なる状態、二つのスタンドの性能を比較するのに大変都合が良いではないか。



このままの状態で様々な場所に出掛けていき、2種類のスタンドで駐輪してみれば、両者の違いを簡単に比較できる。Tactを外すのは、それぞれのスタンドの実力を確認してからでも遅くはない。なお、私が比較したいのは、駐輪した際の安定性についてであり、それ以外の側面については検討しない。



ブロンプトンはフロントバッグを装着しない身軽な状態で、サドルバッグの中にも重たい「ころが〜る」は収納していなかった。これらの重量物が駐輪時の安定性に影響することは自明であるが、今回はスタンダードな状態での比較を行うことにしたのである。また、駐輪の際には、常用しているパーキングブレーキは使わないことにした。天候は曇り。風やや強し。



とこのように、関係パラメータを列挙しているのは何故かと言えば、安定性の比較結果を意味のあるデータとして残したかったからである。それぞれの場所で駐輪を行い、ブロンプトンが転倒したかどうかをカウントしていくつもりであった。ところが、今回試したどの場所でも、「風やや強し」にもかかわらずブロンプトンが転倒することは一度もなかったのであった。データとしての面白みは全くないが、それぞれのスタンドが十分な実用性を備えていることが示されたと言える。



では、これらのスタンドの間に何の差違も存在しないのかと言えば、そんなことは無い。まず気づくのは、駐輪した直後の車体の状態の違いである。加茂屋Tactは、脚部を簡単に動かすことができるようになっており、動きの自由度も高い。このため、駐輪状態にした直後は、車体が短時間ではあるがゆらゆらと揺れていることがある。車体が安定するまでのタイムラグがあるとも表現できる。一方、Minoura SLMV-1の脚部は、脚部を動かすのにちょっとした力が要るが、しっかりと固定された状態となるため、車体は即座に安定する。



二つのスタンドの違いが最もはっきりと感じられるのは、下り坂で駐輪を試みたときである。Minoura SLMV-1を用いた場合、上の写真の下り坂での駐輪に何の問題も生じない。しかし加茂屋Tactの場合、脚部の動きが軽いため、坂を降りる方向への自転車の動きに伴って、脚部が跳ね上がった状態になってしまうのである。これでは安定性どころの話ではなく、そもそも駐輪ができないのであるから、これを加茂屋Tactの転倒カウント1回分としても良かったかもしれない。なお、今回の比較条件ではパーキングブレーキを使わないとしたが、パーキングブレーキを使って車輪が回らないようにすれば、加茂屋Tactによる下り坂の駐輪は可能となる。


もう一つの違いは、車体の横方向への傾斜に関してである。上の写真では分かりづらいかもしれないが、Minoura SLMV-1に比べて、加茂屋Tactの方が大きく左側に傾斜している。この写真を撮影した際には、車体の左側から強い風が吹き付けていたので、もしここで転倒するとしたら、SLMV-1を使用していた際だったかもしれない。

Tactの脚部の自由度を利用すれば、横方向への傾斜度を多少調節することができるのであるが、この性質を利用して、様々な路面状況に対応させるといった使い方ができるかもしれない(おそらく私自身は無意識にそういう使い方をしてきたのだと思う)。アンノッティング(Unknotting)では様々な場所を訪れることになるため、そういった適応能力の高さは重要である。